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声帯

生きてます。フツーに。
体重が66kgくらいになっちゃいましたけど。(ダイエット中)

逆に(逆にってこともないが)、母が入院した。といっても大病を患ったわけではなく、声帯の水ぶくれ除去手術のため。ポリープではなく、水ぶくれ。浮腫状になっているという。何事もなければ10日間ほどで退院する。


僕が幼少の頃に父が撮影したビデオを見てみると、母の声はメゾソプラノくらいの透き通った声で「こ~ちゃ~ん♪」と録音されているのだけど、いつの頃からか咳が止まらなくなったらしく、気付いたときには、どこの場末のスナックのママかと思うような、ガラガラの低い声になってしまった。

当人はそんなに気にしないまま20年近く放置していた。最近では声を発するときには必ず何度か咳払いをしてからでないと無声音になってしまうのと、まれに息がしづらいこともあるそうだ。新しい男でも出来たのか、急に一念発起し手術を受けることになったというわけ。実際の写真を見てみたが、本来、声帯は逆三角形の形であるはずが、その両辺からボコボコと水膨れが張り出して、ほとんど空気孔が無いようであった。放置しておくと息が出来なくなることもあるそうだ。


僕自身も喉の手術を受けたことがある。20歳の頃、扁桃腺が腫れたまま引かなくなってしまった。そのときに入院して扁桃腺摘出手術を受けたのだけど、あの時、僕自身はそんなに不安でもなかった。何もかも初体験だった「入院」「手術」自体に、まるで初めて飛行機に乗るようなワクワクした感覚を覚えている。

扁桃腺の摘出手術が終わって目が覚めると、「あ、起きたんね?」と言って、母はベッドのそばにいた。しばらくして尿意を催したのだが麻酔の影響で手足が自由に動かせず、立ち上がることも出来なかった。母が尿瓶を持ってきてくれて、ベッドに横たわったままの僕のズボンとパンツを下ろしてチンコを引っ張り出し、そのまま排尿した。まさか成人してから母にチンコを触られるなんて思ってもいなかった。


その役割が、入れ替わったようである。
今日、母の声帯手術が行われた。手術室の前に親族が居る必要があったので、会社は休んだ。

扁桃腺と声帯では部位が違うせいなのか、僕の時とは違ったものであった。あの時は病室で眠くなる筋肉注射を打たれ、意識が無くなるのを確認してベッドごと手術室に向かったハズだが、母は注射も何もなく自ら歩いて手術室に入っていった。

手術は勿論、全身麻酔だ。これは僕もそうであった。もっと古い時代は、扁桃腺摘出手術は即日帰宅か1日程度の入院であったと聞く。たぶん今とは手術の内容が違ったものであると思うが、喉の奥に切り傷や火傷の跡(喉の内部を焼いて形を整えた跡)が残っているので、食事も流動食、それさえも飲み込むことも出来なかったので、到底、即日帰宅なんて無理ではなかろうか?

約2時間後、酸素マスクを付けてベッドに寝かされた状態で手術室から出てきた。意識はしっかりあるようであった。僕は手術室から出た記憶すらない(実際は看護士が声をかけて返答を合図に手術室を出るので、意識はあったハズなのだが覚えていない)。観察室に移されたが、目もバッチリ開いて、こちらの話す内容も理解しているようだった。

声帯の手術は、術後は沈黙療法となる。1週間ほど一切喋ってはいけない。「はい」や「いいえ」で答えられる質問なら首の上下左右で解るが、そうでない場合は筆談になる。扁桃腺の手術の場合は、痛みはあるが喋ることはできた。それよりも手術時に口拡器で口を最大に開けさせられたため、口尻が切れてしまい、口を開けるたびに痛みが走ったので、喋るのが面倒になって沈黙していた。母の手術も同じように口拡器を使ったハズだが、切れたような痕は無かった。

術後の母は、麻酔の影響もあるだろうがいささか憔悴した様子であったが、痛みは今は無いということだった。きっと麻酔が切れると、痛みが徐々にやってくるのだと思う。昨夜は眠れなかったと言っていたこともあって、この麻酔の効果にまかせて眠りたいと言ったので、同じ病室で仲良くなっていたおばさん達に、「終わりましたので」と挨拶をして、辞去した。


今頃はとっくに消灯時間であるが、消灯時間を過ぎて、麻酔はとっくに切れたと思ってトイレに行こうとするが、足元がおぼつかずまともに歩けなかったことを思い出す。点滴台にしがみつきながら用を足そうとするが、小便をひり出す力さえも渾身の力を込めた記憶がある。


ああ、あの苦しみを母も味わうことになるのかと思うと、心配だ。
そして、どんな声になって帰ってくるのか、少し楽しみでもある。


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KO2

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いつも何か考え込んでいます。

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