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仕事とはなんぞ(後編)

この話はツヅキモノです。下記の順番にご覧いただけると良いでしょう。
仕事とはなんぞ(前編)
仕事とはなんぞ(中編)
バランスが良くなくて、この(後編)は異常に長い文章になっていますので、気合い入れて読んで下さいますよう、ご了承願います。


約1年間の派遣業務を終え、自社に戻ってくると仕事の山積みだった。そしてどの案件も差し迫ったものばかり。自社にはSEとPGを兼務する者が一人いたが、到底まかないきれない程のボリュームであった。 僕が出向から帰ってくるのを待って一気に作り込もうという魂胆だ。とはいえ私も実務経験1年やそこらですから大した技量も持ち合わせておらず、僅か数名のプログラマーで、わからないところは調べながら、モッさいプログラムを組みつつ、私自身もSEを兼務し、客先へ足を運んでは仕様の聞き取りやPCのセットアップなどを行うことになった。

どの客先へ行っても、まずどやされる。納期をとっくに過ぎているのに一体どうなっているのか。在庫・財務を扱った基幹システムは聞き取りやプログラムのミスでバグだらけ。経理の締め処理を手伝ったりもした。自社に戻っても仕事は山積み。知識が足りないから調べてばかりで全然進まない。徹夜を続けても、全く追いつかなかった。

なぜこのような事態になっているか、どこに責任があるのか、それを言ってしまうとまるで自分に責任が無いような愚痴しか出てこないから言えない。とにかく僕の根っからの性格として「簡単に音を上げない」ということがあったので、売り上げがない以上、多少の給料カットくらいはやむを得ないと思っていた。実際、給料が少しずつ減ってきて会社の傾きが感じられた頃から、他の社員は次々と辞めていった。その時でさえも、僕は彼らを「無責任だ」と罵った。気が付いたら、まともにプログラムを書ける人間は僕だけになっていた。僕が辞めたら自社どころか、システムを納入した(またはその予定の)会社が大変なことになる。そんな重圧ものしかかっていた。

なんとか2003年の年末を迎えた。しかし、久しぶりにまとまった休みが取れたことで、ギッシギシに張っていた “たが” がついに完全に外れてしまった。年が明けた2004年の仕事初めの朝。前日に仕事にいくために仕掛けた目覚ましを止め、思った。もう二度とあそこには戻りたくないと。ついに家から出られない体になってしまった。

1週間ほど音信不通にして過ごしていたら、営業の一人が家を訪れに来た。自宅から少し離れたファミレスに行き、「スイマセン、もー無理です。」そう言って、僕は前の会社を辞めることになった。KO2君26歳の冬、燃え尽きた。


あのときの行動は決して褒められたものではないし、結局自分が一番無責任なことをしてしまったと今でも自責の念に駆られる。当時の営業(彼も残された一人であった)と、あと数名残ったプログラマーは、僕が辞めた後もっと辛かったことだろう。でもあのとき行動を起こしていなければ、僕は死んでいたんじゃないかなぁ?と思うのです。

3ヶ月ほど無職な状態で休暇を取り、4月に今の会社を面接、入社。KO2君27歳の春。また同じ業種であったが、今度は社員のことをよく考えてくれる会社であった。イチからのスタートだと思って入社してすぐ、今の職場へと出向することになり、あるシステム開発のスターティングメンバーとなった。前職で培った技術や知識が、ここで十二分に発揮することが出来た。前職の厳しさは決して無駄ではなかったんだと思うと本気で嬉しかった。気が付くとPG要員の中でリーダー的役割を担うようになり、入社4年で昇格人事。今に至る。KO2君31歳。



この三部作で言いたいことは、1つは頑張れば何とかなるということ。24歳ゼロに近い知識から、必死に勉強して自分のことを認めてくれたことは、自信に繋がった。実際に今どれだけ雇用が無いのかわからないけど、もし、自分には無理だと言ってハナから諦めている仕事があるのならば、何とか頑張ってやってみれば出来るんだぜ!ということを、言いたい。自分に出来る仕事を選り好みして「難民」とか言っている人もいそうな気がするんだ。もっと頑張れよ!と。

もう1つは、最近、僕よりも若い人が簡単に仕事を辞めていく話しをよく聞いて、非常に嘆かわしいと思う。特にIT業界は人の出入りが激しい業界だと言われていて、自己のステップアップのために入社し、ある程度実務経験をつけたら、すぐポイッと投げ打ってもっと条件の良い会社へ簡単に転職しちゃうのだ。それはそれで、その人なりの仕事に対する考え方だから僕がとやかく言うことではないし、自分も途中で辞めちゃった者の一人だから説得力に欠けるけど、果たして自分の納得出来るところまで突き詰めたのだろうか?と思ってしまう。履歴書や経歴書に書けることを意識して、中身の薄っぺらい人間になってないだろうか? また、自分の経歴のことばかり考えて、会社への利益やコスト意識に欠けた人間になってはいないだろうか?

本当に自分で納得してさらなるステップアップのためであれば喜んで送ってあげよう。しかし、他と比べて給料が少ないだとか、上司が自分と合わないだとか、仕事がいつも夜遅くてキツイとか、そういう理由で辞める人は、辞める前にその問題に対して何か行動を起こしたか? 問題を改善しようと試みたか? それでどうにもならない事情であれば、それは会社の体制に問題がありそう、退職もやむを得ないだろう。しかし、問題を改善しようとする努力もせずに辞めていくのは卑怯であると思う。たぶんそういう人は、どこに行っても中途半端なんだと思う。


不況不況、不景気不景気。
言葉で言ってすべてを政治のせいにするよりも、自分自身の仕事ぶりを振り返ってみて、自分のために仕事をしているという意識を捨てて、自分も含めた人や会社や国のために仕事をしているんだ、という思想を一人一人が持つべきだと思うのです。

とても簡単で当たり前のことですが、僕も含めて、つい忘れがちになっている人が多い。
こんな不景気だからこそ、自分の仕事について今一度考えてみよう。


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一度燃え尽きるとか、大失敗をするとか、大苦境に立たされるとか。そういうことを経験しないとなかなかコージくんがここで言ってることの大切さに気づかないもんだと思うんだよね。躓く前に何か手段を講じることができて痛みを回避することができるのならそれはとても立派なんだけど、躓く前の3歩も4歩も前に道を歩くことを辞めてしまう人が今はとっても多いのではないかと思います。

風邪を引いて休む社員に対して「お大事に」の一言も言えない管理職はダメなやつって様なことを書いてたけど、そういう人たちも失敗する前に道を回避してばかりの人で他人の痛みを感じることができない人たちです。それは自分も痛みを経験したことがないから。

コージ君の「簡単に根を上げない」一面を知ることができて、よかった。
今回の三部作は楽しく読ませてもらいました。

こういうことを言い切ることができる奴ってかっこいいよ。

>龍児さん
(前編)をガーッと書き上げた頃のテンションを保つことが出来なくて、少し中だるみしたような駄文を読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

今まで漫然と目の前の仕事をこなしていましたが、初めて人の上に立ってみて、「仕事」についていろいろと考えるようになりました。過去の仕事ぶりを改めて振り返ってみて、あの時は苦境ではあったけどがむしゃらに頑張っていたよなぁ、と思ったんですよね。最近の簡単に仕事を辞めちゃう若い子って、そんな風に仕事しているのかな? と疑問を持ったりもして。

自分が辛い思いしたんだから、お前もそうしろ、とは思わないけど、そういう辛さや失敗を経験して成長するんだということが伝わってくれれば、なによりです(^-^)
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KO2

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京都在住。
チビポッチャリーマン。
いつも何か考え込んでいます。

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