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見て

先日の社員旅行のなかで、新入社員の紹介があった。今年入社となった男2女2の四人のフレッシュな若者が、戸惑いながらホテルの宴会場のステージに整列させられた。マイクを渡されて一言二言の自己紹介を終え、続いて司会者(といっても社員でつまり新入社員から見れば先輩)からの事前に用意された質問コーナーとなった。

「どこの大学の出身ですか?」「学生時代のあだ名は?」など、これから皆と馴染んでいくうえで多少の会話のきっかけにでもなりそうな質問をいくつかし、「それでは最後に」と言った司会者は、皆これを聞きたいんでしょう?と言わんばかりの強い口調でこういった質問をした。

「好きな“異性”のタイプを教えてください!」

それまで微笑ましく見ていたのだが、普段の仲間内の会話ならば別に何とも思わないこの質問に、少し不快を顕わにしてしまった。恐らくムッとして顔に出ていたハズだ。このブログを見ている人は、僕が言わんとしていることは理解していだけるであろう。


このブログは記事(とリンクしていただいているブログタイトル)以外の部分のどこにも「ゲイ」や「同性愛」といったフレーズを入れていない。ブログを開設した頃は、プロフィール欄に自分がゲイであることや、「同性愛に理解のある方のみ…云々」といった注釈をしていた。それは周りのブログがそうしていたからそれに倣っただけで、次第にそのことに違和感を覚えはじめて、苛立ちさえ感じ始めた。なんでいちいち明言しにゃならんのだ。そういった文言を削除し、一切記述しないようにした。(まぁ、本文を見ればゲイ満開で一目瞭然なのだが)

異性愛者が自分のプロフィール欄に「ノンケ」などと書かないように、わざわざ「ゲイ」と書く必要が無いように思う。ゲイの友達・恋人が欲しい!という目的を持ったSNSなどであればターゲットをゲイオンリーに絞って楽しむのもいい。しかしこのブログは会員制でもなければゲイオンリーでもない。毎日いろんな検索語句でこのブログに足を踏み入れてしまう人も少なくない。

僕はそうやって訪れた人たちを、できるだけ多くこのブログに留めておきたいと思う。お気に入りやブックマークに入れて再び訪れて欲しいと思う。そのためには興味を惹く内容を書かなければならないプレッシャーは少なからずあるので、音楽や映画、日常に関することなど、面白可笑しく書けそうなことを日々考えてメモリーしている。しかし当然ゲイであるため、ゲイ目線であったり多くのゲイが好みそうな性的な記事内容になってしまうこともある。

「ゲイ」という事前情報をプラスすることで、閲覧者の最初のとっかかりを失っているような気がするのだ。ゲイに興味があるからとか、自分もゲイでゲイのブログが好きだからとか、そういった観点から見てもらう分には何の問題もない。しかし性差関係なく「内容が面白いから読んでいる」という人がいるとすれば、ブロガーとしてはこんなに嬉しいことはないだろう。「ゲイ」だという事前情報を知らずに内容を見て「うわ、こいつホモだったのかよ」とウインドウを閉じるのなら、それもいいと思う。それは恐らくそんなフォビアな彼らさえも留めておくことが出来なかった僕の文才の無さだろう。


僕をよく知る人や、このブログの熱心な読者は、僕の書いていることに矛盾を感じているかもしれない。僕はゲイの世界の閉塞的なところが居心地が良い、というようなことを以前に書いたことがある。少数派であることに誇りを感じ、同性を愛して子孫も残せない背徳感を逆手に楽しんでいるのだ。さらにリアルにこの狭い世界で楽しむために、小中高専門学校をはじめ、ノンケ友達との連絡手段をすべて断った。仕事以外の僕の周りにはゲイしかいない、そんな状況に自ら追い込んだ。とても気楽で居心地が良い。だからゲイパレードやゲイイベントの参加には非常に消極的だ。別に誰に認めてもらわなくても結構だと思っている。

そもそも、このブログは「ゲイ」である自分を認めてもらいたくて書いているつもりはない。30代のサラリーマンがぐだぐだと日常を書いている、ただそれだけのブログだ。なんでもないような日々感じることや、音楽や映画のセンスに共感/反感を抱いてくれれば、それなりにこのブログに意義があるってもんだ。その男がたまたまゲイだったということは、後付けでいいんだ。


きっと僕の考え方も偏執的ではあるんだろうけど、まぁ間口は開いていますよ。見る側が選ぶか選ばないか、でも可能な限りいろんな人に見て欲しい。そういったスタンスでこのブログは書いているのです。まぁ、このブログを見ている人のほとんどはゲイで、自称ノンケで見ていると直接聞いているのは、2~3人かな。お前ら、愛してるぜ!



でも仮に僕が新入社員の立場だったとして、前述の質問にジェンダーを含めない「好きなタイプは?」といった内容であった場合に、「犬っぽい顔で、優しそうでいて強そうな、ぽっちゃりした男性です」なんて答える気は、毛頭無いけどね。堂々とカミングアウトしたところで、自分だけでなく言われた人たちにさえも不利になることが多すぎる。今はまだね。

というか、これだけインターネットやメディアに多種多様なジェンダーが溢れているというのに、大勢の前で堂々と「異性のタイプは?」と平気で質問できるということは、日本のジェンダーフリーはまだまだ遠い道程だなぁ。そんな質問もサラリと受け流すことが出来るようになった今ならまだしも、これが悩み多き中学生~高校生の成長期だったら、ボク傷ついちゃうかも。


や、別にジェンダーフリーを求めているわけでもないんだけど。
あー、やっぱ自己矛盾してるな。上手く言えねー。


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今回の内容はすんごいリアルですね!!(うまく表現できないけど・・)

けど、ノンケのお友達と縁を切ってしまった?ってのが分からなかった。
自分の読解力がないのかし!?

なんかカッコいいっすねv-218

>こういちさん
ノンケ友達と縁を切ったというのは、字面そのままの意味ですよ。
小学~専門学校までの友人は、卒業すれば基本的にそれ以降の付き合いはしません。
あまり深い付き合い方をしなかった友達ばかりでした。
本当の自分のこと(ゲイであること)を誰も知らないのに、
親友なんて呼べるわけないし、そんな人、一人もいませんよ。

何度も携帯電話が変わったり、事情で転々と引っ越しをしたせいもあって、
今や学生時代の友人は、誰も僕に連絡が付けないことでしょう。
面倒な付き合いは排除したかったので、僕にとっては好都合ですけどね。
同窓会とか、結婚式とか、面倒じゃありませんか?

カッコいいことでも何でもないけどね。
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