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片想い

さて、やけに重い前回の記事。
鋭い方ならすでにお気付きかもしれない。

『片想い』/東野圭吾
090418_2318~01


「秘密」が母と子の入れ替わりだとすれば、このお話は男と女の入れ替わり。元アメフト部の仲間達と性同一性障害(小説の中でも触れているが、この「障害」という言葉はヒドイよね)を主軸に、ある殺人がきっかけとなって、様々な人物に会うなかで次第に浮き彫りになってくる複雑な事情。


殺人犯は男なのか?女なのか? 性同一性障害を含む様々なジェンダーをトリックに利用した、素晴らしい作品だと思いました。単純にトリックに利用しただけならそれは問題だけど、しっかりとジェンダーに悩む人たちの心の機微や葛藤が描かれている。きっと東野氏はこの作品を作るにあたって、取材や研究をしっかり行ったものと思われる。男って何?女って何?男らしさ、女らしさって一体何?といった、ノンケを自称する人たちにとっても大いに考えさせられる(良い意味で混乱させられる)、良い作品なのではないかな。

ただ、随所にアメフトの用語や、そのポジションによる性格分析のような文章があり、その辺りスポーツ音痴の僕は、いまいち入り込めない部分があったのは否めない。さらに誤解を恐れずに言うと、正直なところ、性同一性障害を持つ人たちの気持ちというのは、ゲイにとっても理解できない部分が多いのではないかな。


と言ったものの、僕も小さい頃は男子よりも女子と遊ぶ機会が多かった。同級生の男子がキックベースなどのボール遊びに興じていることにまったくの無関心で、女子と混じってゴム飛びとか塗り絵とかあやとりとか、のび太君みたいな男の子でした。幸い明るい性格だったもので、男子からイジメられたり、除け者にされたりはしませんでした。おかげで今でもプラモデル、ヒーロー戦隊もの、ガンダム、北斗の拳、聖闘士星矢、キン肉マンの類の話にはまったく付いていけない。

でも不思議と(?)、女の子にはなりたくなかった。チンコ付いてることに違和感を覚えたこともないし、むしろ自分のチンコ大好きで、好きすぎてベッドに仰向けになって、下半身を上げて折り曲げて、チンコの先端をペロペロ舐めてたくらいだ。セルフサック、今じゃ体が硬くなってやろうと思っても出来ない。


ああ、余談が過ぎた。つまり、アメフトというルールも知らないスポーツと、性同一性障害、しかもFtM(女→男) 生物学的には女性で女性が好き、という気持ち的にも自分からすると逆の立場という、いまいち共感出来かねる物語で、前半はあまり文章が頭に入ってこなかったけど、中盤にさしかかり、このトリックの核となる部分に触れ始めると、さすがミステリーの東野氏とでもいうのか、ぐいぐい物語に引き込まれ、平日だというのに夜更かしまでして、ラストまで一気に読み上げてしまいました。

「容疑者Xの献身」や「秘密」にあったような、結末に向けてジワジワと心がざわめいて、最後にドカーンと高ぶっちゃうような、そういった感動はありませんでした。涙も出ませんでした。ですが改めて、自分自身の性とその在り方について、哲学めいた人生観をじっくりと考えさせられる、素晴らしい作品であったと思います。


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